TSUZUKIの
試作の仕事とは
試作の仕事内容
試行錯誤を繰り返し、お客様の期待を超えるモノづくりがここから始まる
TSUZUKIの未来を切り拓く試作技術
開発段階の試作加工
お客様の製品開発段階から、試作品を通して造り込みに参画し量産を見据えた(QCDのバランスを考慮した)仕様や工法のご提案をします。
新しい事業へ歩みを進めるチーム
航空宇宙防衛産業への参入
TSUZUKIでは新たな事業の柱とするべく、2017年から航空宇宙防衛産業へ参入しています。創業から培われた「TSUZUKIマインド」と、最新の加工技術を融合した「提案力」「ものづくり力」でお客様のニーズにお答えするのが試作技術の使命です。
「技術に向こう岸なし」さらなる挑戦へ
高難易度加工への挑戦と技術の蓄積
開発段階の製品では未経験な手法、未経験の材料、超高難度の精度をご要求いただく場合があります。今まで培った技術だけでなく、常に新たな工法や技術のトライを行い技術力向上の為の取り組みを行っています。
具体的な仕事内容
・お客様のご要望に対し、工程立案、治工具設計、機械加工、組立などを行います
・重要度やリスクレベルに応じて事前検証を行い、お客様にご提案をします
・発生した課題や想定されるリスクを量産検討チームへフィードバックします
試作のキャリアイメージ
1年目
実際の物づくり現場で様々な職場(製造、品質保証、製造技術など)を経験することで、業容や取扱製品に対する理解を深めていただきます。定期的に上司と面談し進むべき方向のベクトルを合わせながら研修を積んでいただきます。
2〜3年目
普通旋盤3級、汎用フライス3級レベルの技能訓練を行います。汎用加工機を使用した加工では振動や音など五感を研ぎ澄ますことが求めらえます。将来的にCNC設備を多く使いますが、まずは加工に関する「勘どころ」を掴んでいただきます。訓練が習熟してきたら先輩の指導のもと、実際の試作品や治工具の製作を担当します。
3〜7年目
CNC設備の技能習得をしながら、複数工程中のある工程について、自身で工法を検討し担当し、徐々にその幅を広げていただきます。CAD/CAMやシミュレーションのツールを使ったり、基本的な工程設計や問題可決能力を身に付けていただきます。5年目以降は、より難易度の高い製品を主担当として推進し、社内だけでなくお客様とも積極的にコミュニケーションをとるようになります。
7〜10年目以降
チームリーダーの立場として後輩や部下へ指導を行い、業務を推進します。重点的に取組むべきテーマを定めたり、発生した課題に対してチームをとりまとめ解決へ導きます。コミュニケーションとポジティブシンキングが重要です。
試作の先輩に聞きました!
試作の仕事とは。Q&Aインタビュー-
この仕事で一番大切にしていることは何ですか?
- コミュニケーションです。
仕事進めていくうえでこれがないと良い成果は出ないと思います。部署間で連携を図り、困難なことに対して協力して解決・改善していきます。
またお客様からの要望を受けて製品を作り上げるので、お客様の希望を完成品に反映させることも重要です。
新しくいただいた図面から実物を作り上げるまでには、ほとんど順調に進むことはありません。途中で問題が起こることや改善できる部分や不明な点が出てきます。出てきた問題点を把握し、解析し、時にはお客様とも共有することで問題を解決し、関わる人により良い影響をもたらす製品づくりをめざしています。
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未経験からどのように仕事を覚えていきましたか?
- 工学系の知識はある程度学校で勉強していましたが、実際に仕事をしていくうえでは覚えることがたくさんありました。
働き始めてからは、学んだことは全体の一部分だったのだと改めて実感しました。実際に先輩の作業している所を見て学ぶことや、自分でやってみるなかでも気づきや失敗から学ぶことが大きいです。経験を重ねていくことで、成長を実感していきましょう!
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この仕事で達成感を得たエピソードを教えてください!
- 「複雑な形状」や「厳しい寸法」など、高い技術力を求められる製品を作り上げた時です。
たくさんの情報が描かれている図面を読み込んで、大枠の工程を作り上げていきます。各加工の担当者と話し合いながら、必要な物事を決めて準備していきます。
時には問題点を解決しながら、いくつもの機械や工程、人の連携に頭を悩ませながら、ようやく製品が完成した時は自分だけでなく仲間とも大きな達成感を共有できます。
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これまでに一番大変だったプロジェクトは何ですか?
- 航空機向けの部品の加工です。材料は初めて見たチタン合金なので、鉄よりも加工しづらくて大変でした。完成品も薄い形状なので、変形しやすくて寸法を狙うのが難しかったです。加工する時の条件も、いつもの2倍以上かかる計算だったので、結果的に時間もかかりました。トライ&エラーを繰り返しながらテストを続け、無事に完成へ。
航空機向けの製品は安全に関する事項が厳しいので責任感も大きかったです。
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大変だったプロジェクトをどのように乗り越えましたか?
- 周りの人にアドバイスをもらいながら試行錯誤できる環境だったので、ひとつずつ問題を解決しながら進められました。失敗した試みもありましたが、振り返ってみるといい経験だったと思います。 苦労を乗り越えて完成品を作り上げた時は、達成感と共に無事にできあがったことに安堵しました。大きな航空機の小さな一部品に過ぎませんが、自分の手で携われて、うれしかったです。
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これから一緒に働く仲間に向けて。どんな人がこの仕事に向いていますか?
- 試作技術の主な仕事は、「お客様からの要望を受けて、さまざまな部品を作ること」です。
お客様の希望を汲み、製品の完成をめざすので、仕事の内容はお客様ごとに多種多様です。自分の得意分野を活かしつつ、他の分野での経験も得ることができます。
機械や加工に関して知的好奇心がある方や、さまざまな設備でいろいろな加工を経験したい人におすすめです。それぞれの強みをもった先輩方から、たくさんのことを学んでいきましょう!